COUNT:

2012/08/02

『美しい』を描く

こんにちわ、管理人のJUJUです。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。

「美しい」と感じるものを文章で表すのは、とても難しいと思います。
「感動」を言葉で書き伝えるのは、とても困難だと思います。
只今、痛感しております。

趣味にスポーツ観戦と書かせていただいた通り、ここのところ心はロンドンに飛んでおります。
「美しい」のです。
意地と意地、誇りと誇り、力と力のぶつかり合いが。
「感動」するのです。
彼らが歩んできた険しい道のりの終点を目の当たりにすることが。

人は、目標に向かって努力し、その夢を叶える姿を見ると心を動かされます。
人は、壁にぶつかり何度も負けを喫しても、諦めずに何度も挑戦する姿を見て心を熱くします。
それは老若男女皆同じなのかもしれません。
困難や挫折は付き物、それを乗り越えてこそ、頂点に立った時の喜びはどんなものにも勝る。
結果が敗北だったとしても、歩んできた道は決して間違ってはいないと見る者に言わせてしまうほど、懸命に努力する姿は頑張れと背中を押したくなります。

そんな作品が書きたいです。
「美しい」戦いと「感動」できるストーリーが、書きたいのです。
では、主人公に多くの壁を作りましょう。悲劇と混乱と挫折を与え、打ちひしがれてもらいましょう。
そして、勇気を振り絞って立ち上がり、壁を一つ一つ乗り越えてもらいましょう。明確な目標を与え、それに向かって猛然と走ってもらいます。
では次に、誰もが魅了する「美しい」戦いをしてもらいましょう…

はて、どう描けばいいのか?
どう伝えればいいのか?

情景だけを書いてもいいのかもしれません。心理描写を一切なくして、ただ淡々と光景を表現します。
反対に、心の奥に持つ強い意志を表現した方がいいかもしれません。今その時の主人公の感情をむき出しに描くのです。
いえ、主人公や対戦相手が歩んできた道のりを知れば、おのずと「美しい」と感じることができるかもしれません。プライドのぶつかる音を「美しい」と思うかもしれません。

でもそれは、読者の捉え方次第です。

本当に伝わるでしょうか?
「美しい」と読んでくださる方に伝わるでしょうか?
風景を描く文章というのは、ある意味色々なところで目にしますし、参考になるものがたくさんあると思います。ある程度の文章なら書くことができるかもしれません。
でも、「綺麗な景色」ではなく、「火花の散るような激しい戦いの美しさ」を表現するのはとてもとても難しいと思うのです。

自分で勝手に課題を設けました。
『美しい』を描く。
「美しい」にも種類があると思います。美しい風景、美しい人、美しい場面、美しい心や美しい戦い。
感じる「美しい」も人それぞれだと思います。

以前「ヴィア・ドロローサ(十字架の道)」という作品を批評してくださった方が「露骨すぎる性描写なのに、美しい」と言ってくださいました。
自分では「美しい」を伝えたわけではありませんでした。作者自身は「美しい」性描写を心掛けたわけではなかったのです。
でもその方は、「美しい」と感じてくださいました。
ヒントはそこにあるように思います。

それで、過去の作品の中からも描写を引っ張り出して、「美しい」をテーマとした作品を書いてみようと思い立ちました。
修行の一つですが、読者様が楽しい、いや「美しい」と感じられる作品にできるよう努めます。
温かい目で、いや厳しい目でご覧いただければと思います。


然らば、感謝を。
お読みくださってありがとうございます。
毎日睡眠を妨害するような蒸し暑さが頭を悩ませますね。エアコンのかかった場所との温度差は体に堪えますし、熱中症は身近な病です。あまり無理をせず、お体を大事にしてください。

※CLAP、ランキングへのご協力、コメントの数々、本当にありがとうございます。 Merci,vielmal:)



BBQ管理人:JUJU

0 件のコメント:

コメントを投稿